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新規事業の創出に必要な思考と手段とは?超実践的!協創ワークショップ2019〜Autumn Day1 レポート〜

更新日:2019年11月19日

今年で4年目を迎える、超実践的協創ワークショップ。今回、2019年度 秋(Autumn)クラスの初日に参加し、当日の講義やワークショップの内容、参加者の様子などをお届けします。

全体写真

超実践的!協創ワークショップのねらいとは?

新しい事業を創りたい。でも、何から取り組むべきなのか、どのような準備が必要なのか。そもそも、どのような方法があるのか。分からずに二の足を踏んでいる方が多いのではないでしょうか。そんな方々に向けて開催されているのが『超実践的協創ワークショップ』。約2カ月、全6日間におよぶプログラムを通して、新しい事業を創るための“考え方”と“やり方”を身につけます。

「大阪トップランナー育成事業」の一環として開催される、本ワークショップでは「新しい事業の構想」から「新しい事業の推進準備」までを実施。その中で、自社での継続検討となった企業には、2020年度の【大阪トップランナー育成事業・トップランナー認定】をめざし、実際の事業化を推進していただきます。

図

何が学べるのか?

超実践的協創ワークショップは、正しく“イノベーティブ思考”と“協創”を実践する場。参加者の多様性を上手く使いながら、それぞれの興味・関心・経験・知見を活かし、これまで誰も気づかなかった新しい切り口を見つけていきます。

実際に学んでいただくのは“イノベーティブ思考”という考え方です。イノベーティブ思考は「システム思考」と「デザイン思考」に分かれます。システム思考とは、ある目的に基づいて、全体を俯瞰して、構成要素のつながりを意識すること。デザイン思考はマインドセットのようなものです。

“協創”とは、めざすべき方向性や目的が同じ“同志”と共に、今までにない新しい価値を見つけにいくことを意味します。複雑多様化した現代、自分たちが解決すべき課題や提供する価値を1人で見つけるのは困難。興味・関心・経験・知見の“多様性”を重視しながら、新規事業の創出をめざします。本ワークショップに参加される方々は、新規事業部に配属された、社内起業をめざしている、老舗の後継として新たな挑戦が求められている、新しい“考え方”をエッセンスとして取り入れたいなど、それぞれに課題を持って参加される方がほとんどです。

新規事業に対し「HOW(どのように)」という形を求めて参加する受講者は、全6回を終え“イノベーティブ思考”を身につけた時、新規事業に対しての向き合い方が変わり、「会社で課題だと思っているものが、実は課題自体が間違っている」と気が付いたり、「本当の課題や、会社でやるべき事が見え」てきます。

実は全6回を通して、講師は同じことを参加者に伝えていきます。しかし、“考え方”を学ぶことで、徐々に参加者の中で、メッセージの聞こえ方が変わってくるのです。

講師について

講師を務めるのは、清水 詠氏(以下、清水先生)。株式会社大塚商会にて、新規ビジネスの企画や開発を10年以上担当。その他、中堅・中小企業の経営革新・事業戦略や新規事業創出支援プログラムの立案などを行なってきました。2013年から開始した「経営支援サービス」は786社、2015年から開始した「新規事業創出支援プログラム」は124社に提供しています(2019年8月現在)。

清水 詠

ご自身の軸について「新しい価値を生み出すことに対して、自らも主体性を持って、積極的に支えていくこと」と語る清水先生にとって、超実践的協創ワークショップも例外ではなく、新しい会社・事業・プログラムを生み出すために常に全力投球の姿勢です。

超実践的!協創ワークショップに臨むスタンス

他のセミナーと比較して、超実践的協創ワークショップの特徴は以下の3点。これらは、約2カ月間の講座を駆け抜ける上で、参加者に求める姿勢でもあります。

ワークショップ3つの特徴

強く念を押していたのは、「超実践的協創ワークショップは研修ではない」ということ。「メモを取りながら理解を深める“研修モード”ではなく、常に前のめりの姿勢で積極的・主体的な“実戦モード”で臨んでください」と説明は続きます。

「基本的にシャワーのように言葉を浴びてください。聞き慣れない言葉も出てくるかもしれません。全てを理解しようと思ったらひとつも分からなくなってしまうので、ザーッと聞き流してください。スクリーンに映す資料はお渡しするので、メモを取る必要はありません」その瞬間、ペンを片手に話を聞いていた参加者の顔が上がり、場の雰囲気が変わります。

清水 詠

また、約2カ月後に達成するゴールについても、目線合わせが行われました。

ゴールイメージ

超実践的協創ワークショップの参加者が抱く共通のテーマは「新規事業の創出」。「なぜ、“自社・自組織は新規事業を創出しなければならないのか?”を直視してください。“最も熱く動きまくった2ヵ月だったな〜!” と自信を持てるよう、トップギアで突っ走っていきましょう!」と清水先生からの激が飛びます。

複雑多様な社会のなかで、新しい価値を創り出す

2019年度の超実践的協創ワークショップは、春、秋、冬の全3回で開催。今回お届けしている秋クラスには26名が参加しています。業界、業種、立場、年齢も様々ですが、ただひとつ「新規事業を創出する」という共通の目標を抱いた“同志”が集まりました。

同志

初日は午前中がレクチャー、午後がワークショップで構成されています。まずは、超実践的協創ワークショップの根幹となる新規事業を創出するための“考え方”と“やり方”についてのレクチャーがスタート。それらが必要な背景から順番に解説されました。

清水先生曰く、新規事業を創るために、今までの考え方・やり方では難しくなってきているそうです。具体的には、以下のような背景が挙げられました。

背景1

背景2

このような背景のなかで、清水先生が伝えたいのは「New VALUE Creation=新たな“価値”の創造」が必要であること。新しい“事業”を創出するのは、新しい“価値”を創造しなければならない。企業が今まで以上に成長するには、既存のビジネスを超えて、新しい分野や新しい顧客の開拓が不可欠です。

しかし、複雑多様化した時代。自社のみで商品やサービスを開発するよりも、他社、大学、公設試験研究機関、顧客と協力するほうが、より良い価値が生み出せる。「内部資源に限界のある中小企業にこそ当てはまることです」と清水先生は念を押します。

新規事業を創出するために必要な思考と方法

従来の考え方、やり方では、新規事業を創るのが難しい。今後、どのように新しい事業を創っていけばいいのか。そこで提示されたのが、先述でご紹介した、超実践的協創ワークショップの根幹となる「考え方=イノベーティブ思考」と「やり方=協創」です。

新規事業創出を実践する5つのワークショップ

午後からのワークショップに向けて、午前の最後にはチームビルディングを実施。事前課題として与えられていた「自社で新規事業を創出する上で『こんなコトをやってみたい』と思うテーマ」について各自が発表し、「“関心テーマ”に対する親和性」や「メンバーが持っている“視点”への興味」をもとに、3〜5名のチームをつくります。

集合写真

通常のチームビルディングと違うのは、1日目に組んだチームで2カ月間を過ごすわけではないこと。途中でチームを変えても問題ありません。

参加者同士が声を掛け合い、徐々にチームが出来上がっていきます。『DOBOKU』『ジャパニーズルネッサンス』『ケンコーヒャッカテン』といった、メンバーや共通の興味・関心が現れた名前のチームがいくつか生まれました。

いよいよ午後の部がスタート。チームで課題に取り組むための「エクササイズ」に始まり、「チームとして着目したいテーマの決定」「2軸図(2x2)を使って既存サービスの整理」「当たり前を疑って新たな問題を定義」「誰に、どのような価値を提供するのか」など、全部で5つのワークショップに取り組みました。

付箋写真

マーカー写真

与えられた命題について、メンバー同士で「つまりはこういうことかな?」「ここがポイントだと思う」といった議論が交わされます。午前の部で清水先生から教わった考え方をもとに、手探りで取り組んでいきますが、まだまだ理解しきれていないメソッド。26名の頭からは湯気が吹き出ているようです。

打合せ画像1

清水 詠

打合せ画像2

ワークショップに取り組むなかで、清水先生から伝えられた3つのポイントがあります。従来の姿勢は通用しない、超実践的協創ワークショップに臨む上で意識したいスタンスです。

スタンス

最後に、チームで議論した内容を1分間でプレゼンテーション。「食品ロス」や「ノウハウ伝承」、「健康維持」といったテーマをもとに、チームメンバーが創り出した、今日1日の集大成が発表されました。

チームメンバー1

チームメンバー2

各々の一隅(いちぐう)を照らし、チームで課題に取り組む

朝の10時から始まった、超実践的協創ワークショップもいよいよラストスパート!清水先生から今日1日の総括が行われました。最初に語られたのは「今日の内容は半分以上理解できなくてOKです」という参加者へのメッセージでした。

「知らないこと、分からないこと、たくさんあったと思います。それで全く問題ありません。半分以上理解できない、それが普通だと思います。まずは全体をザクッと捉えて、思考を動かし続けてください。私たちが取り組むのは、答えがないこと。とにもかくにも、考え続ける思考の持久力が必要。完成させることではなく、出汁をとることを目的に、スピード感を持って取り組んでいきましょう!」

チームメンバー2

実のところ、ワークショップの後半は思考が完全に止まっていました。正直、とても疲れます。でも、どこか心地よい疲れ方。普段使わない部分の頭を使ったという達成感もありました。

総括のなかで印象的だったのは、「一隅を照らす」というメッセージ。日本天台宗の開祖・最澄の言葉で“あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くす”という意味です。

誠実・真摯であること、もがきつづけること、周りを巻き込むことで、幸運が舞い込んでくる。「26名の“同志”と一緒に2カ月間を走り抜き、社会に価値ある新規事業を一緒に創っていきましょう!」と清水先生からの激励を受け取り、超実践的協創ワークショップの1日目の幕が降りました。

参加者の声を紹介「20年前に出会いたかったワークショップ」

チームメンバー3

10時〜18時(休憩1時間)の合計7時間を走り抜いた26名の参加者。ワークショップ終了後、交流を兼ねた懇談会が用意されました。初日を終えた参加者の感想を聞いてみます。

参加者の感想1

また、2019年度 春クラスの参加者の声も一部抜粋してお届けします。

参加者の感想2

今回の秋クラスでは、どのようなドラマが繰り広げられるのか。不安と期待が入り混じった心地よい高揚感を抱きながら、26名の同志が超実践的協創ワークショップの2日目に続く道を歩み出します。

新規事業の創出をめざす!超実践的協創ワークショップ

ワークショップ風景

約2カ月・6日間で行われる超実践的協創ワークショップでは、新しい事業を創るための“考え方”と“やり方”を身につけ、企業の枠を超えたチームメンバーと共に、新しいビジネスの創出をめざします。

しかし、ここで得られるのは単なるメソッドだけではありません。2カ月間のなかで同じ志を持つ同志と共に、頭の汗を流しながら、課題に取り組んでいく。その間で紡がれる「つながり」こそが、振り返ったときの大きな財産になるだろうと感じました。

秋クラスはすでに終了しましたが、冬クラスの募集がスタートしました! 「新規事業を創り出す方法を習得したい」「企業の枠を超えた仲間と出会いたい」そして「新しいビジネスを本気で創り出したい」という方のチャレンジをお待ちしております!

<お申込み・詳細>

【大阪トップランナー育成事業】
超実践的協創ワークショップ2020 Winter☆ 〜新たな価値を生み出す新規事業の創出〜