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2014年12月11日

「在宅老人ホーム」開始・・・メッセージ 施設サービスを自宅に

メッセージ(岡山市)は月額7万円台で老人ホームのサービスと同等のフルサービスを自宅に提供する「在宅老人ホーム」(Zアミーユ)事業を来年2月より開始する。

Zアミーユは、定期巡回随時対応型訪問介護看護(以下・24時間サービス)に、自費負担の食事・家事支援サービス(生活支援サービス)を組み合わせたもの。

橋本俊明会長は「在宅老人ホームは、24時間サービスの欠点を克服しており、自由と安全を満たした理想な住まいになる可能性がある」と、在宅でも老人ホームと同じサービスを受けられることを強調する。

利用者へのサービスの計画は、LSA(ライフ・サポート・アドバイザー)が作成する。LSAはケアマネを想定。食事については利用者から聞き取りをして策定するMSP(食事提供計画)をもとに、1日最大3食、365日提供する。

3拠点から運営 単独世帯に重点

また室内の掃除、洗濯、ペットの世話などの家事支援サービスは自宅での一人暮らしのために必要な援助を提供する。医療提供プランなども充実させ、外出支援を含めた生活支援サービスは従来のCアミーユと同等あるいはそれ以上のサービスを予定。

基本的には24時間サービスを用いるが、夜間対応サービスと訪問介護を組み合わせるなど一人ひとりに合わせ柔軟に対応する。

サービス提供地域は、世田谷、新宿、杉並の3ヵ所から始める。橋本会長は、「現在の24時間サービスの提供範囲は、半径1キロ圏内で、車での移動が平均10分前後だ。この範囲内の単独世帯の利用者を想定している。

まずは試験的に3拠点ではじめ、採算が合うかどうか判断したうえで今後の展開を考えたい」と話し、介護付有料老人ホーム事業(アミーユ)は現状維持、サービス付き高齢者向け住宅(Cアミーユ)は年間10ヵ所程度とし、在宅サービス事業に重点を移すとしている。

高齢者住宅新聞
*本記事は、2014年12月3日発行の高齢者住宅新聞より転載しています。