西村

コンセプトは「人生ナンバーワンスポットアプリ」です。今まで行った中で一番良かったレストラン、一番良かったカフェ、一番良かった温泉など、それぞれの人生の1位の情報だけが掲載されている、ピラミッドの頂点だけを集めたサービスになります。情報型社会ではありますが、自分にあった情報を見つけ出すことが年々難しくなっています。ネット検索は観光客向けの情報ばかりで、星の評価は本当に信頼できるかどうか分かりません。SNSは派手な投稿が目立つだけ。そうしたなかで、本当に上質な情報を届けたいという思いで、この「Caviia（キャビア）」というアプリを開発しました。

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当社は「出かける、つながるで幸せに」をミッションとしています。出かけることで、新しい人や場所とつながり、その先の発見が、次の旅の始まりとなります。私はとにかく旅行が好きで、旅行や出かけることで人は幸せになれるのではないかと思いながら、この事業を進めてきました。当社は、「SASSY（サッシー）」という観光飲食アプリを開発し、この5年間運用してきました。そのなかで考えたのは、情報社会の中で、その人の1位というスポットだけを集めてみたらどうかということでした。

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機能としては趣味趣向のマッチングで、グルメやショップ、エンタメ、旅行といった、同じナンバーワンのスポットを持つ人同士が繋がる仕組みを提供します。そして、レビューにあえて広告をつけ、その閲覧回数が上がれば上がるほど広告収入の8割を投稿者に還元する仕組みを作りました。こうすることで、感動の連鎖が起こっていくと考えています。例えば、自分が「人生最高のホテル」について投稿し、それがアプリ上で広がり、新たな感動を呼び、「私も投稿したい」と新たな投稿が生まれていく。そして、それを見た方がホテルを訪問し、また新しい人生最高へとつながっていきます。

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アプリが広まれば広まるほど、本当に良い店が残っていく、ということが一つあります。また、まだ掘り起こされてない各地域の魅力を他のエリアの人が知り、訪れることで、住民のシビックプライド「自分の街が好きだ」という認識が広がり、自治体にとって好循環を起こすことができます。観光サイトの在り方も変わるでしょうし、愛着も湧くのでアプリを通じて人を動かすことができるのではないかと考えています。

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日本語のみならずグローバルに展開していきたいと考えています。収益源としては、一つは、日本人向けの日本語版は無料で提供する中で、多言語プランを有料で販売する予定です。ミシュランのデジタル版を有料で販売するようなイメージです。さらに、広告掲載の手数料や掲載の有料サービス、地域DMOに向けたデータ販売も計画しています。隠れた名店を発掘して地域の魅力の再発見につなげたり、他言語情報を提供したりすることによりインバウンドやオーバーツーリズムへの対策、行動データを使った施策の立案など、今回、認定いただいた大阪市へもしっかり貢献をしていきたいと考えています。当社はこの観光飲食アプリ「SASSY」の開発・運用により、現在は24万人のお客様にご利用いただいています。操作性やデザイン面にもこだわった高いスキルやノウハウも有しています。また、自治体や企業、大学と地域の活性化事業を積み重ねてきた実績もあります。そうした、これまでの経験や知見を生かし、この「Caviia」も展開していきたいと考えています。

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これまで、既存アプリの運営に時間をとられ、この「Caviia」に時間を費やせてなかったという実情があり、その部分の立て直しも含めてサポートいただいています。また、上場経験をされている会社に伺い、メンターとしてアドバイスをいただくなど、普段なかなか会うことができない方々とつないでいただきました。

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「一生で、一番を、一瞬で」自分のナンバーワンが世界中の誰かの目的地になる。そして、人生最高の体験を共有することで同じ価値観を持つ人とつながり、隠れた名所を発見できる。そんな文化を、世界中に広げたいと思っています。人間のDNAには、知らないところに行き、発見したいという欲求が刻まれており、新しいものを発見したときに喜びを感じるそうです。その喜びは、旅に凝縮しているのではないでしょうか。また、日本という国は観光においてポテンシャルが高く、AIをうまく活用しながら他の国には作れない歴史や自然、ホスピタリティ、食文化など、観光の領域を強くし、磨いていく余地が大いにあります。私たちはこの部分に貢献し、地域をまず元気にして、外貨を獲得し、それを資金に世界旅行や国内旅行に行き、みんながワクワクしている。そんな未来を理想として、ハッピーな世界をめざします。