電子レンジにも使用されている「マイクロ波プロセス」を世界で初めて工業分野に応用して、化学品の製造工程にイノベーションを起こすことをめざしています。
化学・エネルギー産業においては、現在も未だエネルギー大量消費型のプロセスが多く残っており、多くのエネルギーを消費し二酸化炭素を排出している上、製造プラントは広大な敷地を必要とします。
マイクロ波プロセスは高効率、省エネであることはわかっていたものの、スケールアップが難しく産業化に至りませんでしたが、同社は、長年の研究により、世界初の革新的なプロセス開発に成功しました。
2014年4月に稼働を開始した第1号プラントでは、低級油から脂肪酸エステルを生産しており、マイクロ波プロセスが商業ベースで生産できることをみせる言わばショールームとして、多くの企業からの視察を受け入れています。理論上、熱と圧力を加えて化学変化を起こす製品のプロセスはマイクロ波プロセスに置き換えることができると考えており、今後は、マイクロ波プロセス技術のライセンス供与、共同事業等により、食品添加物やグラフェンなどへと応用領域を拡大する予定です。
エネルギー産業に革命を起こす!
2014年10月には、世界をリードする化学品メーカーBASF社(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)と共同開発契約を締結しています。将来的には世界の化学・エネルギー産業にこの技術を広めていきます。
セールスポイント
- 省エネルギー化、高効率製品の製造(収益率向上、反応時間の短縮)、製造工程の短縮、未利用資源の利用
希望するマッチング&パートナー例
- インキ・塗料メーカー
- 化粧品メーカー
- 樹脂メーカー
企業担当者の声
2014年4月、世界初のマイクロ波プロセス実証工場である「M3K」の立上げに成功し、マイクロ波プロセスの事業化に向けて大きな一歩を踏み出しました。
大阪トップランナー育成事業に認定していただいたことにより、同工場で製造する脂肪酸エステルの市場調査を進めることができました。今後は、同時期に立上げたパイロット棟での研究開発を進め、様々な化学品へのマイクロ波プロセスの応用をめざしてまいります。
企業DATA
マイクロ波化学プロセスの研究開発
マイクロ波化学プロセスを用いた製造、販売及びライセンス事業
マイクロ波化学株式会社
◯大阪府吹田市山田丘2-8 テクノアライアンス棟3階
◯代表取締役 吉野巌
○設立:2007年8月 ◯資本金:20億3842万円 ◯従業員数:35名
◯TEL:06-6170-7595 ◯FAX:06-6170-7596